私が働きながら公務員試験の勉強をしていた時

働きながら独学で勉強したい人

仕事をしながらの勉強は本当に大変でした。当時の私の業務時間は毎日ではありませんが、7時から22時でした。定時は8時から17時ですが、みなし残業制度の下、固定給で働き放題の職場でした。この環境下でもなんとか独学で合格できましたので、どのような生活リズムだったかを振り返ってみます。

 

Sponsored Link


当時の生活リズム

正直、かなり前の記憶です。しかし、別のブログに勉強時間や当時の感情が記録されていましたので間違ってはいません。あくまで、私のやり方だったので参考程度にしてください。各ページに詳細を記載しますが、年間を通しての大まかな流れです。

 

平日

5:30  起床シャワー
6:00  朝食
6:30  出勤
7:00  仕事
20~22:00 仕事終わり
20~22:15 カフェで勉強
24:00 出発
24:30 帰宅夕食
25:00 寝る

 

このような生活でした。休日はちょっとよく覚えていません。一応遊びに行った記録も残っていましたが、基本は全部勉強していました。

 

学習計画

私が公務員試験を受験しようと思い立ったのは試験予定日の約1年前です。準備期間は1年間。1年間であれば、集中力は維持できます。この時に学習計画を作りました。でも計画通りには進みません。とにかく毎日勉強することだけは自分に課していました。

 

試験日と残された時間を逆算する

1年後に本番ですので、それまでに合格ライン+αの成績にしなくてはなりません。公務員試験は年によって難易度に差が出ますし、相対評価試験ですので何点取れば必ず合格するという試験ではありません。ただ、一般的には7割得点すれば合格できるといわれる試験です。ですので7割は確実に取得したいと考えて学習計画を立てていました。

 

一番の鬼門は筆記試験

過去に新卒面接を経験しているので面接には自信があります。当時は営業も担当していましたので人当たりも問題ないです。ですので筆記試験さえ合格すれば採用まで一直線と考えていました。だから、筆記試験が終了するまで面接対策はしていません。そもそも筆記試験の一か月後に面接がありますので、筆記試験後に対策すれば十分です。

 

まずは過去問を解く

いきなり前年度の問題を時間を測ってやってみましょう。力試しです。これをすると、自分は何が得意で何が苦手かなんとなくわかります。さらに、出題傾向や科目ごとの問題数がわかれば、何から始めればいいのかわかります。思いのほかできたりするかもしれません。大学入試時期に勉強したところや学生時代に勉強した範囲も含まれているので、自分にはある程度の素地があることがわかりました。昔ちゃんと勉強しておいてよかったと切実に思いました。ですが、ここで胡坐をかいてはいけません。自分の実力がわかったところで作戦を練ります。

 

捨てる科目を作る

一切勉強しない科目を作ります。試験の中で1問だけしか出題されない範囲や大学入試時代に覚えたことがあればすべて捨てます。たった1問のためにたくさんの時間を使うことは効率が悪いからです。直前に予想問題集をやれば十分です。

 

作戦の内容

教養の歴史や化学等の問題は一切手を付けないことにしました。英語もいまさらやり直すのも億劫だったので一切手を付けません。現代文だけは細々とやることに決めました。本腰を入れて勉強するのは数的判断のみとなります。時事問題は直前で大丈夫です。追いかけきれないので。
専門科目は捨てることができないので、基本全部やります。むしろこちらの方が重要です。ここでしっかりと点数を取ることを重点的に考えました。

 

Sponsored Link


最初は1科目集中

公務員試験は科目数が多いので、全部の科目を満遍なく進めがちですが、働きながら独学の場合は配点の大きなもので出来そうな科目を一気にやりきります。例えば、民法なら民法を2週間で全範囲(応用以外)をやりきります。3回は繰り返した記憶があります。間違えたら解説を読んだり、参考書自体に書き込みをします。(いわゆるイエロー本に詳しく載っています)。1科目に集中すると記憶に残ります。確かに時間が経つと忘れてしまいますが、3回繰り返して3週間後にもう一回解き直します。ここで思い出すことができます。

 

専門科目から始める

民法や経済学のような専門科目からスタートしました。数的・判断も重要だったのですが、配点も問題数も多い専門科目から着手しました。私が受験した公務員試験は【教養:専門=1:1.5】の配点割合でしたのでなおさら優先して勉強しました。ちなみに応用問題は手を付けていません。他の受験生も出来ませんからね。当たればラッキー程度です。

 

利用したツール

仕事の都合上専門学校に行くことはできませんでしたし、通信講座も合わなかったので、市販の参考書をひたすら繰り返しました。主に使ったものはスーパー過去問ゼミです。5回解いて、理屈が理解できる覚えているという状況になるまでやり込んだ覚えがあります。あさ出版の公務員試験合格講座も利用しました。これをICレコーダーで3倍速で聞き続けます。倍速設定がとても重要で何回も聞いているとスピード感が欲しくなってきます。聞けば思い出すレベルの知識の場合は何度も繰り返して定着させることが重要になりますからね。

 

会社にバレないようにどこでも勉強する

まず通勤時間で勉強してました。自動車通勤でしたので車の中で音声教材を3倍速で聞き続けていました。営業車の中でも音声教材を聞き続けます。さすがに運転中にテキストを開くわけにはいかないので、安全第一で勉強するには音声教材が一番です。私は上記のあさ出版の公務員合格講座シリーズを使っていました。
夜は仕事終わりにカフェで勉強です。仕事は22時までですので、家に帰ってご飯を食べてからだと疲れから勉強できません。食べた後気づいたら寝てしまいますからね。晩御飯の前に24時くらいまで勉強してから帰宅しました。帰宅後に食事をして、そのまま寝ます。朝起きたらシャワーを浴びて出勤という生活が多かった気がします。
土日もひたすら勉強します。彼女のことを放っておいて、愛想尽かされるくらいやってました。デート中もスキマ時間にテキストを開いてました。結果、当時の彼女には振られました。引くほど自分の時間を全て勉強に投じてました。だって転職したかったんだもの。

 

まとめ

当時はとにかく必死でした。公務員になりたいというよりも、今の生活から抜け出したいという意識の方が大きかったです。無事に合格できましたし、転職により収入も上がりました※。自由な時間も増えました。心が穏やかになりましたね。でも、もっと魅力的なことがあってまた転職しちゃいましたけどね(笑)。その人の環境にもよりますが働きながら勉強していくにはそれなりの覚悟は必要になります。私は遊ぶことや休むことを諦めました。1つ諦めると一つ何かが手に入りますよ。

 

※一般的に公務員へ転職するときは収入は下がります。元々公務員の給与体系は若手時代から高収入となるように出来ていません。私の場合は元々の収入が低かったので、公務員になって収入が上がっています。私の同期にも転職組はいますが、収入が上がったのは少数派でした。

 

活用できたテキスト問題集等

Sponsored Link


関連ページ

正社員として働きながら独学で公務員試験を挑戦した理由
私が独学で公務員試験を受けようとした理由を思いつく限り書いています。決断の理由って一つだけではないんですよね。いろんなことが重なって決断をするわけですから。
働きながら公務員への転職活動
過去の公務員試験受験時にどういった勉強方法を取っていたかの概要を記載しています。
勉強初期の挫折を回避する方法
公務員試験では最初の数週間がとても大変です。専門用語のオンパレードで独特の問題の言い回しがあります。これに慣れないと自信を無くして勉強を止めてしまうかもしれません。
働きながら公務員試験を受験する際の心構え
働きながら公務員試験の勉強していたときの心構えを思い出してみました。万人共通ではありませんが、参考にしていただければ幸いです。
公務員試験を独学で挑戦は無謀?全然無理じゃないよ
独学で公務員試験を受けるなんて無謀だとか思っていませんか?独学でも市販の教材をしっかりとやり込めば無理でも無謀でもありませんよ。
公務員に転職する勉強でモチベーションアップはこうあげた
公務員試験を受けようとするとなかなかモチベーションの維持が難しかったりします。こういうときは基本に立ち返って、自分の気持ちと向き合うとやる気も回復してきますよ。
公務員もサービス業と同じ。客商売のような我慢強さが必要。
公務員もサービス業で客商売です。人と接しなくていいと思っているとどこかで挫けてしまいます。
公務員試験に合格しやすい人の特徴5つ
公務員試験に合格しやすい人には、いくつかの特徴があるのです。今回はその特徴を考えてみました。
公務員試験で最初に始める科目はどれがいい?
勉強開始の最初にやるべき科目って何でしょうね?
自分だけが頑張っているわけじゃない
公務員試験の勉強中ってこんなに頑張っているのに成績が伸びてこないっていうのはよくあります。自分はこんなに頑張っているのにと頑張った気になったりしますが、ライバルたちだって頑張っているのですから伸びしろは同じなのです。
国税専門官への転職は生存競争で生き残るための闘いだった
生存本能が一番のモチベーション維持になるのではないかと思った話です。
公務員試験の勉強効率を上げるための意識
公務員試験の勉強はやっぱり大変です。集中力が切れたり、なんだかやる気が出ないなど。効率的に勉強するためにはどのような意識を持つことが大切なのかをまとめました。