国税専門官の会計学勉強法は過去問を中心にすれば大丈夫!

国税専門官独自の科目「会計学」

国税専門官の試験内容には会計学が存在します。これは公務員試験全体で考えると独特です(商法もあるよ)。しかも会計学は問題数が8問と専門科目の中でかなりの重点が置かれています。40問中8問だから全体の20%ですよ。これを怠ると他の受験生と差を付けられてしまうのです。専門科目だから傾斜配点かかってますよ!

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志望度が高いなら絶対勉強しよう!

会計学は国税専門官独特の科目ですから、当然他の試験にはありません。国税以外を志望している受験者にとってこの科目はとってもコスパが悪いわけです。ただ、国税志望度が高い人であれば、8問満点も不可能ではないくらいの難易度で構成されていますから、しっかりと勉強して他の受験生に差を付けましょう。

 

簿記2級を既に取得している人は会計学の勉強ハードルがかなり下がります。また、公認会計士受験組は会計学をほぼ満点で取得してくると考えて間違いないので、その辺も考えるとやっぱり勉強しておいた方がいいと思います。

 

会計士受験組は毎年一定数国税を受験してきます。数は多くないですけれどね。何年も会計士受からないから路線変更してくる人たちです。受からないからと言って侮ってはいけません。公認会計士の受験レベルは国税専門官の会計学なんかよりもはるかに高いですからね。

 

そうでもないなら力を入れるところじゃないかも

ただ、国税志望でない場合は会計学を勉強するのはお勧めしません。「俺は教養として会計を勉強するのだ!」という奇特な人は別ですが、試験っていうのはその時までにどういったスケジュールで勉強できたかが重要ですから、優先順位の低い科目を勉強する必要はないと思います。

 

だから、第一志望の自治体に沿った科目に対して勉強時間を使うことの方がはるかに有意義ですよ。

 

最初の研修で簿記を勉強するからやっておくといいよ

会計学を勉強しておいた方がいい理由としては国税専門官採用して最初の3か月間、税務大学校和光校舎にて簿記2級レベルの授業を受けることになるからです。事前に公務員試験で会計学を勉強しておくとこの授業が少しは楽になります。少しだけね。個人的な感想ですが、会計学を勉強することと、簿記の2,3級の勉強方法は違います。似ている部分もあるけれど、理論と仕訳は別の勉強だと思っていますので、少しだけって表現してるんです。

 

 

ちなみに簿記2級は国税合格後でも十分取得できるレベルです。最終合格が最短で8月と考えると、簿記の受験は11月・2月・6月ですから、11月と2月に受験できるわけです。順調に8月内定をもらえる、もしくは7月の2次試験時点で合格できる手ごたえを持っているのであればそこから勉強開始して十分合格可能です。なにも研修中に簿記で苦しむ必要はないのですし、簿記を取得しなくてはいけないというプレッシャーのなか他の税法も勉強する必要はないんです。研修なんて待ってないでさっさと取得しちゃいましょう。

 

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対策は過去問中心でオッケー

何よりも会計学の配点8はとても大きいです。問題の難易度もあまり高くないのでできることなら確実に高得点を狙いたい科目です。勉強方法はスーパー過去問ゼミを中心に学習すればオッケーです。難しいテキストとか学術書を買う必要はありません。スー過去一辺倒で十分です。

 

専門用語が多くて最初は大変だと思いますが、回数を重ねていくうちに慣れてくるので大丈夫です。スー過去だけでも十分だと思いますが、専門用語がわからない場合はネットで検索するとすぐに答えが出てきますし、市販のテキストも売っています。

 

勉強量も他の専門科目に比べると多くないです。暗記で対応する部分もありますが、理論的な話はシンプルな論点ばかりですからイメージしやすいです。経済学や行政法のようなボリュームはありませんよ。

 

まとめ

会計学に力を入れるかどうかは国税専門官への志望度合いによって変わってきます。もし、国税の職場に入りたいというのであれば、是非とも会計学は勉強してみましょう。専門科目だから傾斜配点もあるし、研修では楽できるしでいいこと多いです。勉強ボリュームも少ない方なので、国税志望者にとってはとってもコスパの高い試験科目です。

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